かんぽ不正、信頼逆手に 保険業法抵触の恐れ 二重徴収、手当目当て故意に?(日経新聞)
[要約]
日本郵政グループで不正販売の広がりが続いている。
今まで顧客に対して保険の乗り換えなどに関して不利な契約を行っていたことが次々に発覚しているが、今回8日に発覚したのは、かんぽ生命が新旧の保険料を二重に徴収していたという問題である。
期間は約半年にわたって、被害件数は約2万2000件である。
職員は、旧保険の引き延ばしによって自分に入る手当を引き上げることが出来、故意に行っている可能性があるとみている。
今回の事件は、虚偽の説明を行ったり、顧客に不利益な情報を伝えなかったとして保険業法にも抵触する恐れもあり、ライバルの生命保険会社も見識を疑っている。
かんぽ生命は日本郵政から64%の出資を受けており、その日本郵政は政府から57%の出資を受けている。
この点でも、秋に行われる予定である、日本郵政株の追加売り出しへの影響は避けられないだろう。
シェアの高い高齢者層でも安心して利用できるのが強みであった郵政グループ、ここからどのように消費者保護の対応をしていくのだろうか。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190710&ng=DGKKZO47157470Z00C19A7EA2000
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最近では多く金融業界での不正事件が報じられている。
銀行の不正融資、証券会社等の顧客に不利益な株式営業、そして今回のような保険の不当契約といったようなことだ。
今まで、自分の資産は以上のような専門家に任せており、金融商品を買ったりして運用しているのが一般的であった。そして、そのマージンを収益源として金融業界はビジネスをしていた。
しかし、このような金融業界のブラックな面が前面に出てきてしまっているせいで、顧客の不信感は非常に高まっているであろう。
今まで、もしかしたら明るみに出ることが少なかったのかもしれない。しかし、現在となって金融意識の高まりとともに、自分で資産を管理する風潮になり、おかしいんじゃないか?と感じることが増えたのではないか。
そうなると、より自分の資産は自分で管理する、自分で運用し、自分で保険を掛けるということになるだろう。
というより、それが本来の資産との付き合い方なのではないかと思う。
今までがあまりにも信頼しすぎたのだ。契約書という書面はありながらも、自分とは全く関係のない人に自分の資産の行方を決めてもらうのは非常にリスクが伴う。
利害関係なしで信じられるのは自分である。親や友達でさえも、どんなことがあるか分からないと思っている。
自分で資産の内容を決定するためには、情報を知らなければならない。
そこから国民の経済に対する意識が高まることが予想される、というより希望する。