社会人0年目の自己満足

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日本コカ・コーラ、ビール3強と同じ土俵に 缶酎ハイを全国展開 「清涼飲料+酒」日本独自の戦い(日経新聞)

[要約]

日本コカ・コーラが本格的に酒類事業に参入することを決めた。

昨年5月に九州で試験販売された缶酎ハイ「檸檬堂」を全国展開する。

 

この背景には日本は海外とは違い、サントリー、アサヒ、キリンのような清涼飲料メーカーも酒類を販売している独自の市場であることが挙げられる。

そこで人口減少により市場の伸びが見込めない中で、清涼飲料に加え酒類を販売することで総合力で勝負しようとのことである。

 

缶酎ハイの市場は急拡大しており10年前と比べて2倍となり、約2980億円であった。

中でもレモンサワーは若者の支持が厚く、日本コカはアルコール度数や果汁の配合比率などを変えるなどして4種類の味を用意する。

このような細かい味の特徴を付けることで、競合と勝負する。

 

ただ、缶酎ハイ市場も過熱しており、ここ5年間で商品数が1.5倍になっている。その中で「檸檬堂」が定番として維持できるかどうかは未知数だ。

コーヒーの「ジョージア」や茶系飲料の「爽健美茶」など全国へ広がったブランドも多く、これらに追随出来るだろうか。

 

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190809&ng=DGKKZO48387620Y9A800C1EA1000

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個人的には今まで多くの定番商品を生み出したコカ・コーラ社が酒類を販売することは非常に興味がある。

 

ただ、それが数年後にも定番となっているかはやや懸念されるところだろう。

最初は興味からも多くの商品が売れるだろう。ただ缶酎ハイの中でもレモンサワーは恐らく最も競争率が高いと思われる。つまり、飽きられるのも早いだろう。

 

そこでどのように顧客に飽きられず、飲み続けてもらえるか。

そのキーは独自性だろう。いくつか今までの例を見てみたい。

「ストロング系酎ハイ」は、従来5%だったアルコール度数を9%と倍近くにした。

かなり思い切った商品だと思ったが、低価格で気軽に酔うことができ若者に人気となった。

「ほろよい」は、ターゲットを女性に絞った商品だと思う。

あえて消費量が少なく、アルコールにも弱い女性層でも気軽に楽しめるような3%で、甘いフレーバーがうけている。今でも多くの商品が続けて出されている。

 

檸檬堂」の独自性ではレモンサワーの味が4種類あることだ。そこから顧客に自分好みの味を見つけてもらおうとしているのだろう。競合には同種類の製品をいくつも出していることは少ない。

檸檬堂は前述したようなほろよいの3%からストロングの9%までアルコール度数を広くカバーしている。そのため幅広い製品から競合となる商品も様々だ。

 

恐らく4つとも全てが同じく売れ、生き残っていくことは少ないと思う。

3%ではほろよいが強く、9%ではストロングのブランドが強く、5%は多くの商品がひしめく市場だ。4つから1つ、2つ定番商品となれば良い方だろう。そこから集中生産に移行していく。

これからコカ・コーラ社がとるマーケティングはこんなところだろうか。