セブンペイ、入金・登録を停止 被害5500万円か(日経新聞)
[要約]
セブン&アイ・ホールディングスはセブンペイへの不正アクセスで、合計900人で約5500万円の被害があると発表した。
今では、新規登録だけでなくチャージ全般に関しても停止している。
その再開は安全性が確認されてからとされているが、いつになるか分からない。
不正利用の手口は調査中であるが、第三者が何らかの方法でアカウントに不正アクセスをし、登録していたクレジットカードで入金し、使用していたとみられている。
事前にセキュリティーチェックはしていたが、システムの脆弱性は発見できなかった。
去年では、ソフトバンクとヤフーが展開しているペイペイでも不正利用があった。
そこで、この事案である。QRコード決済への不信感は、セブンイレブンだけの影響ではなく、業界全体への不信感へと繋がってしまう。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46985000U9A700C1TJ2000/
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去年から引き続きQRコード決済の不正利用の事案が続いている。
消費者の安全性を守るために、どの企業においてもセキュリティー対策は最優先事項だ。
確かに、リリースした直後であるためある程度システムに不具合が見つかることはあるだろう。ただ、それはシステムダウンなどのような想像以上の負荷がかかっているといったようなことに限られるべきだろう。
今回はセキュリティーチェックを事前に行っているとされている。
その中でのこの不正利用はより一層、不安感を増す材料になる。
例えば、また違う企業が新たにQRコード決済を展開した際に、リリース直後ではまたシステムの脆弱性から不正利用が行われてしまうのではないかと危惧してしまう。
セキュリティーは大丈夫だと思われていたセブンでさえも不正利用されたからだ。
なぜ、次々とコンビニ各社は独自のQRコード決済を作りたがるのか。
ファミリーマートの「ファミペイ」、ローソンの「ローソンスマホペイ」、セブンイレブンの「セブンペイ」、今分かる範囲でもこの程度はある。
個人的にはペイペイのような大手3店舗に共通した支払い方法が使いやすく、利用している。
QRコード決済では、チャージを行わなければならない。それぞれ決済手段が異なれば各QRコードごとにチャージをしなければならず、非常に使いづらい。
確かに自社のQRコード決済に多くの顧客を引き入れることが出来れば、非常に大きな継続的な収入源にはなる。
しかし、その引き入れる方法としてよくなされているのが短期間の〇%キャッシュバックキャンペーンなどである。それでは短期的にはその決済方法を使用する人が増えるが、他社も同じようなことを行っているので、次々と乗り換えられていくだけである。
そこで、どのように長期的な目線で顧客を囲い込むことが出来るかが重要になる。
そこには短期間のお得さではなく、本当に顧客が使っていて便利だとおもうサービスでなければならない。
例えば、自動で家計簿が付き、税金も自動で計算し、確定申告まで一括でやってくれるようなものがあったら便利にはなるだろう。
ただ、複雑すぎて実装には程遠いとは思うが。