世界で広がる無人レジ、消費財メーカーにも影響(日経新聞)
[要約]
世界の小売業で無人レジの導入が広がっている。
レジ待ちの列ほど不快で無駄なものはない。
それを、この記事では3ステップに分けて分類している
【ステップ1】セルフレジ
【ステップ2】モバイル端末を使った自動精算
【ステップ3】歩き去るだけの自動精算
このような技術革新による無人レジに小売各社のみでなく、消費財メーカーも対応していかなければならない。
その理由も3つ挙げられている。
(1)購入者データのレベルが上がる可能性がある。
商品の売上についての情報の種類が大きく変わる。つまり何の商品を選択し、それにはどのような商品との比較が見られたのかや、どのように店内を移動しているのかを詳細に把握できるようになる。それによって広告などを有効に使用できるだろう。
(2)衝動買いのポイントが分散する
レジ周りに並ぶということがなくなるため、レジ周りに元々置いていた商品の配置を変更せざるを無い。
(3)レシートや買い物バッグがさらに重要になる。
広告の掲載場所が変更されることによって、消費財メーカーはそれに対応しなければならなくなる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46590180W9A620C1000000/?n_cid=DSTPCS001
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最近まではセルフレジといえば大型スーパーの中に、普通のレジに紛れて何レーンかセルフがあるくらいのイメージであった。
ただ、それが変わってきているのを多々感じるようになった。
そのうちの1つはコンビニである。
急激にセルフレジの普及が進んでいる。大手3社はおそらく全て導入が始まっただろう。今はまだ都市部の数店舗にしか導入されていないが、徐々に全店舗に導入していくのだろう。
ただ、先進国から見れば遅すぎる普及なのかもしれない。欧米ではステップ2の段階が導入されており、ステップ3も実証段階に入っている。
日本もいずれそこに追い付かなければならないが、そこには大きな壁がある。
それはキャッシュレス化である。ステップ2、3の普及において現金の出番はない。
現金社会の日本においてキャッシュレス化が進まなければ、それ以上の普及は見られないことは明らかだ。
政府も支援して、キャッシュレス化を進めているが目に見えた成果が表れていないのが現状である。
ただ私の考えでは、時間と共に問題は解決するのではないかと思う。
というのも、キャッシュレス化を遅らせている原因として、スマホ等の知識が全くない高齢者の存在がある。それが時間の経過ともに若い人と入れ替わる。
今の20~30代はデジタルパイオニア世代であり、10代はデジタルネイティブ世代といわれている。
その層が社会を動かし、経済を回していく存在になることによって、キャッシュレス化が普及せざるを得ない状況になる。そうでなければ、事業が出来なくなるくらいにはなるだろう。
数年後には技術も発展し、だれでもどこでもキャッシュレスで暮らせる社会になっていることを願う。