五輪の課題への対策を着実に(日経新聞)
[要約]
今日からちょうど1年後、東京オリンピックの開会式がある。
本番に備え、期間中に想定される混雑への対策実験が本格化している。
それらの課題からスムーズな大会進行が出来るように関係機関の連携が一層重要になる。
混雑対策ではこの記事に挙げられている中でも、
①企業の物流の見直し(配送時間やルート変更の要請)
②幹線道路での青信号時間の短縮、交通道路の入り口規制のような交通量調整
③高速道路料金を日中に値上げして夜は下げる対策
④在宅でのテレワークや時差出勤の導入
以上の4つが挙げられている。
暑さの問題も課題となっており、熱を遮る舗装、植栽の工夫などの手法のほかに、天気予報の精度向上なども課題となる。
これらのほかにもチケット販売や、テロ対策など多くの課題が存在する。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190724&ng=DGKKZO47686700T20C19A7EA1000
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ついに東京オリンピックまで1年を切った。
決まった当初から、競技場などの決定に至るまで不安感があったが、今は順調に進んでいる様である。
さて、今回の記事では交通機関の課題について多く書かれている。
私自身も2020年4月から東京で働く予定でありこの問題は他人ごとではなく感じている。
交通機関といえば、乗用車、バス、電車が一般的である。
それらをどうにかして選手や関係者、期間中に押し寄せる観光客、東京都の住民、流通や通勤などビジネスで使う人々にバランスよくさばかなければならないのが一番の課題となるだろう。
道路のキャパシティ、電車の路線数や運航数、車両数などは増やすのに限界があるためだ。
交通規制を決めていくのに大事な要素は、時間の柔軟性である。
定められた時間があり、それを必ず守らなければいけない人か、もしくは必ずしも時間が決まっていない人か。
その順番は一概には言えないが、ほとんどは①選手や関係者、②客、③ビジネス使用の人々、④住民の順番である。
第一に選手関係者をどのように輸送するかだ。ダイヤが乱れるのが予想される中電車を使うのはリスクがある。しかし車で行くにも渋滞が予想されるため、その渋滞をどのように解消していくかだ。
そこでほかの人の働きが重要となる。車を使う必要が必ずしもない人、つまり住民や客に関しては極端な話、車の禁止をほぼ義務づけても良いのではないかと思う。
東京ほど交通網が発達していれば、車がなくても電車と徒歩でどこへでも行ける。
客の優先度は選手関係者の次とは言えども、時間に余裕をもって出発してもらえば良い話である。
そして車を使用しなければならない、流通などの関係者は夜に使用する。
下手に交通量調整のために料金を変更したりするよりももっと簡潔で分かりやすいと思う。
日本に初めて来る海外の人も多いだろう。まだ英語がどこでも通じるわけではない環境の中で複雑な規制は観光客の不安要素となる。
客に対して電車の使用を義務付けることは一見不便さを感じるかもしれないが、全体的に見れば選手や観光客のスムーズな輸送につながるのではないかと思う。