社会人0年目の自己満足

日経新聞、東洋経済、Newsweekなどの記事について、自分なりの考察をまとめていくための記録です。気軽に閲覧、コメントしてください。

TDR、スマホで「ファストパス」取得 23日から(日経新聞)

[要約]

オリエンタルランドは「ファストパス」の取得をスマートフォンで出来るサービスを7月23日から始めると発表した。

東京ディズニーシーで同日に開業する新アトラクション「ソアリン」に合わせたスタートとなる。

 

アトラクション前の発券機でチケットを読み込む手間がなくなり、QRコードをアプリで読み込むだけで取得できるようになる。

 

ただし、スマホを持たない高齢者などのためにアトラクション前の発券機の設置は続ける方針だ。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47391780W9A710C1TJ1000/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

利用者からすればわざわざダッシュで一人だけ抜けてファストパスを取りに行くという手間がなくなる点で非常にうれしいサービスになるのは間違いないだろう。

 

今までも開園直後のダッシュに関しては危ないと警鐘を鳴らしていた。それをする必要をなくすことで安全性も確保されるようになった点も評価できる。

 

ただ、懸念される点がいくつもある。それを1つずつ検討していきたいと思う。

 

まず、一番大きな懸念点は通信環境である。

スマホファストパスを取るようになることで、特に開園直後は何万人という人が一斉にアクセスすることとなる。それにサーバーが耐えきれるのかという問題だ。

そこにはアプリの耐久性と、通信システムの耐久性の両面において対策をしていかなければならない。

 

アプリに関してはいわゆるサイバー攻撃DoS攻撃というものがあるが、それが図らずとも同じ状況になる可能性がある。つまり、同時に多数の人のアクセスによりサーバーが耐えきれなくなりパンクしてしまうのだ。

これに関しては、始まってからの対策になるだろう。今でもある程度の予想は立てられてサーバー強化を行っていると思うが、どれほどの利用者がどれほど使うかなどは予想できないところもある。

最初の数日はサーバーが落ちることもあるだろうが、数か月の辛抱で、紙のファストパスを使い続けることになるかもしれない。

 

通信システムはオリエンタルランドというよりauソフトバンクなどの通信キャリアの努力になる。通信速度を速めるか、多くアンテナを立てるかどちらかになるだろう。

 

 

次の懸念は家族など複数人で来た場合だ。

紙であれば連続して家族分のファストパスを取ることが出来る。しかし個々人になってしまうとアクセスが集中している場合、複数人で時間が大きく外れることになりかねない。

一括して取ることのできるサービスなのかもしれないが、これは発表を待ちたい。

 

次に、行けなくなったファストパスの受け渡しがなくなるかもしれないことだ。

今までは他のアトラクションなどに並んでいて行けなくなりそうなファストパスをその辺の人に配ったりしている光景を何度か見たことがある。

アプリになるとそれが出来なくなり、ただ権利が1つなくなってしまうことになり、本来行けたはずの枠が消滅したことになるのだ。

その分、一般列が速く進むと思えば変わらないのだが、大きな変化の一つだろう。

 

最後に、ファストパスがなくなる時間が圧倒的に早くなることが予想される。

今まではファストパスを取りに行くのに手間がかかっていたため、有意義に使えていなかった人も多いかも知れない。

それがアプリでアトラクションに行かずにとることが出来るようになるため、より多くの人が使用することが予想される。

そうなると、TDSトイストーリーなどの人気アトラクションは開園直後になくなってしまう可能性もあるのだ。

 

 

あと1週間ほどでついに始まる。

待ち望んでいた人も多いが、最初は不手際にも寛容な心で許していってほしいと思う。